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本福寺水御堂
安藤さんの建物の中でも結構、有名なものだと思います。蓮池の円盤をつくってその下がお堂になってるお寺で、淡路島にあります。

安藤建築の見所の一つにアプローチがあることは以前に書きました。建築への寄りつき、エントランスに至るまでの演出です。大体において素直にエントランスへは行かせてもらえません。建物を遠目に見ながら回り込むものもあれば、隠してあった建物が突然視界に現れる場合もあります。

本福寺水御堂の場合は2段階に突然現れて、でも決して本体の外観を見せることはしません。用途のある建物としては内部しか持たないという特殊な建築です(裏側に回れば、見ようと思えば見れます)。
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駐車場から案内に従って歩いていくと、木々によって視界を閉ざされた曲がりくねった小径に入ります。しばらく歩いて視界が開けるとまず真っ直ぐに立つコンクリートの壁が目に入ります。
道なりに壁をくぐると同じ高さで緩い円弧を描くコンクリートの壁があります。この時2枚の壁によって再び視界が閉ざされます。

その円弧壁に沿ってコンクリートの壁を回り込むと楕円形の蓮池が目に飛び込んできます。コンクリート壁の円弧は楕円の長手の円弧に沿ったものでした。
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その弧の中央に蓮池の中に入っていく階段があるのでそこを下りていくことになります。水を割って入るというのがまたおもしろい体験です。
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内部にはいると薄暗くて、また凝った演出がされていますが堂内写真撮影禁止。ここではあえて説明しませんが(写真がないので説明がおもしろくない)、楽しめること請け合います。

基本は単純に「視界を閉ざして、一気に開く」なんですが、これが全てツボに決まっているのがこのお寺です。
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by O-noli | 2007-01-08 23:07 | 建築探訪
三徳山ライトアップ
以前に書きました投入堂が有名な三徳山(みとくさん)三仏寺で灯籠によるライトアップが行われているということで行って来ました。

現地で情報を仕入れて、急遽行くことにしたので三脚もなくロクな写真が撮れませんでしたが、せっかくなので記事にします。
「三徳山ライトアップウィーク」は8/11〜17日まで。三徳山開山1300年を記念して本堂に至る参道と沿道の皆成院、正善院、輪光院が灯籠で照らし出される。
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1枚目が三仏寺の本堂です。この本堂右奥に投入堂にいたる登山口があります。投入堂の様子も伺いたかったのですが、こんな時間では遠望することもかないません(県道沿いに遠望スポットがあります)。
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2枚目は宝物殿前の広場?の様子です。

改修工事が8/20までとなっているので、次回来る時はまた投入堂まで登りたい。


日本海新聞(06-08-10)の記事
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記事にあるように灯籠は地元の小中学校でつくられ、みなの願い事が書かれている→三徳山発展願い灯ろう 三朝の小学生が制作中。ざっと見た感じ、合格祈願が多かったのがさみしかった。

e0080571_9103747.jpg現地でもらった団扇。

階段が多いのでありがたかった。
投入堂の絵が入っていて得した気分。
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by O-noli | 2006-08-16 10:32 | 旅の空間
羅漢寺
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島根県大田市、石見銀山の山裾、羅漢寺。小さいけど立派な石窟寺院です。岩屋堂を書いてる時に思い出しました。投入堂のところの国内では窟寺は4例しかないとする記述を訂正しなければ。

e0080571_943536.jpgこれについては、その筋の方が書かれた雑誌記事を鵜呑みにして書きました。窟寺の定義のしかたで変わるので、4例をピックアップする意味があるはずですが、裏がとれませんでした。

e0080571_9432943.jpg切石は使われていそうですが、少なくとも内部の床、柱、天井の各部位は岩から彫り出されたままで、木造でつくられてはいません。
先の件については、懸け造りの窟寺とすれば、その4例に絞ることができるのかもしれません。

ここの五百羅漢も圧巻ですが、石見銀山間歩(まぶ)などの遺構は世界遺産登録の候補になってるそうです。

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by O-noli | 2006-04-16 09:53 | 建築探訪
不動院岩屋堂
鳥取県、若桜町。投入堂のところで書いた窟寺のひとつです。堂内見学には予約要。帰ってきてから知りました。下調べ不足。

e0080571_19113669.jpg国道29号線と併走する八東川に流れ込む吉川川を少し上ると、駐車場があります。

この時点ではまだ岩屋堂の所在は定かではありません。

吉川川を渡る橋の正面に来ると、木々の向こうの岩壁に岩屋堂が姿を現します。

参道両脇にそびえる杉の巨木が鳥居のようにも思われます。


e0080571_19132940.jpg参道を抜けて真下まで行くと、岩窟にすっぽり納まるようにつくられたお堂の全貌が確認されます。

昭和32年の復元工事により、建立年代は室町初期とされています。

投入堂より建立年代も下るし、アプローチも容易なので、細工は流々といった感じ。

特に舞台をつくる下部の構造は、投入堂と異なりしっかりした仕口で組まれています。

この岩屋堂や投入堂のような建築の形式を懸け造りといいます。

懸(か)け造りとは崖地に木造の人工地盤を設け、その上に仏堂を載せる手法です。京都の清水寺は懸け造りによって、あの舞台を構築しているわけです。

懸け造りは、下から見上げると迫力があります。岩屋堂はその構造美を誇示しているようにも見え、面目躍如といったところ。


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by O-noli | 2006-04-09 08:55 | 建築探訪
投入堂
e0080571_1720448.jpg 鳥取は三朝、三徳山三仏寺、投入堂(なげいれどう)。三徳山は役の小角が開山した修験場で、投入堂は確か、小角が断崖に投げ入れた。みたいな伝説によったかと。その筋では有名で、建築を志す者なら一度は登りたいと思うものらしい。僕は建築関係で情報を得たわけでなく、あろうことか、ある写真家の展覧会でこの建物の存在を知った。写真家については別稿を起こす。

 写真の場所に至る道はロッククライミングを含む登山みたいなもので、足を滑らせたら終わり。というポイントも多くある。撮影した場所も平場などなく、転べば真っ逆さまな急峻な斜面で、ここまで一眼レフを持っていくのも戦々恐々だった。この場所以降、投入堂へ近づくルートはない。その昔は絶壁伝いに堂内も入ってよかったが、転落事故が相次いで、禁止になったとのこと。

 投入堂は平安後期、1100年前後の創建とされる。あるサイトで神社本殿形式では日本最古との記述がありました。行き当たりに伸びたような足とそこに無造作に打ち付けられた斜材、細かく分節された屋根、素朴でいながら繊細。華奢な印象すら抱かせるたたずまいは、とても900年間建っていたとは思えない。また場所が場所だけに、壊れたら修理・復旧がままならないだろう。建ってるうちに目に焼き付けようという思いが、3度目の入山を誘う。写真はその時のもの。

 ちなみに、日本には投入堂のように断崖を彫りこんで、取り付いたような窟寺は他に3例しかないらしい。

鳥取県若桜、不動院岩屋堂(室町前期)
大分県院内、竜岩寺奥院礼堂(鎌倉)
岩手県平泉、達谷の窟(近代)

投入堂以外は、堂内にアプローチできるらしい。ほかも機会があれば見てみたいと思う。



TBいただいた方の情報で現在大改修中とのことです。あんな場所に足場を立てているそうです。しかも参拝客のためにシートを張っていないとか。危険です。

工事は今年2006年の8/20までとのこと。


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by O-noli | 2005-12-23 17:23 | 建築探訪

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