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余部鉄橋
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余部(あまるべ)鉄橋が近々RC造で架け替えられるとの記事を新聞で見て、もう一度見ておこうと思い立ち寄ってきました。
現地で得た情報では今年の秋から工事にかかり、5年後の2011年新しいコンクリート橋が完成するそうです。余部鉄橋についてはこちらのサイトが、転落事故についてはこちらのサイトが詳しいです。

e0080571_22194866.jpg新聞で見た記事も読者の投稿でした。なんだか広報が足りないような。安全のためと言われれば、なんとも言えませんが、余部鉄橋は景観として優れていると思います。鉄という素材は思いのほか自然になじみます。鉄の架構による繊細な造形のため、そのでかさによる圧迫感も抑え気味です。

コンクリート橋がどんなデザインでなされているのか、気になるところですがちっとも目にすることができません。でも工事は今秋から始まると言う。景観論議は充分なされたのか? 安全のために景観は蚊帳の外か。

そもそも1986年当時の報道でも、国鉄のずさんな運行管理による人災が指摘されていました。地域の方は複雑な思いもあると思いますが、JR(あるいは国)は鉄橋を負の象徴として事故と一緒に消し去ろうとしているように思えてならない。


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by O-noli | 2006-04-03 22:24 | 旅の空間
瀬戸陶土採掘場
e0080571_11545728.jpg昨年は万博の会場にもなっていました。愛知県瀬戸。大谷石で思い出したもう一つの採掘場ネタですが、陶土と珪砂の採掘場です。瀬戸のグランドキャニオンと呼ばれているそうな。その地形にも目を見張りますが、何か鉱物の色でしょうか、たまり水の鮮やかな青がきれいです。

ここも何かイベントに活用しようと、色々考えられているようです。でもなにぶん現在も稼働している採掘場なので(とはいえでかいので、もう採掘していない部分も多くある)、安全面からストップがかかるそうな。僕が訪れた時も中に入っていけるようにはなっていなくて、道路から見渡しただけです。イベントをはる時は人数規模が大きく目に見えない大きな力が生じるので、安全配慮は十分あってしかるべきですが、日常において過保護的に危険を排除するのはどうかと思います。それは次からの主な論点となる。


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by O-noli | 2006-02-06 11:56 | 旅の空間
大谷石採掘場跡
e0080571_2034729.jpg栃木県は大谷。大谷石の採掘場跡です。大谷石というのは、多孔質でやわらかく、また風化しやすい石です。味わいのあるざらっとした質感を気に入って、F.L.ライトが日本での仕事に使ったことで有名。

写真の採石場跡は最深で地上から30mとのことです。石を建築物の柱のように残しながら、大谷石を切り出すことで約2万㎡ともいわれる地下空間が生まれました。僕がここを訪れたのは15年くらい前で、そのころは地上部の陥没なんかが問題になっていて、産業遺構として公開はされていたものの危険なお荷物みたいな場所でした。

そんな場所だったので、その時も1、2組の観光客とすれ違う程度で閑散としていました。さてこの空間、まさに神殿、サブライムの美学を絵に描いたような(?)空間です。とても静かでひんやりしていて、一人で歩いているので、異空間をさまよっているよう。加えて地下の湿気た臭い、大谷石の触覚的なテクスチュアなど、五感を通して場所を認識させる。なかなか衝撃的な経験でした。

インドや中国には多彩な石窟寺院があって、岩盤(地面)を下へ掘り進んで地下に疑似地上を設定し、岩を普通の建築のように彫刻してしまう(もちろん内部にも入れる)石窟寺院があります。切石を積んだかと見まごう精巧な彫刻です。ここは精密に彫刻されたわけではないですが、空間の質としては同じではないかと思います。

この採掘場跡はその後、空間の質がアーティストの心をくすぐり、ダンスパフォーマンスやコンサートの会場に使われたりしているとききました。HPを調べてみると、きちんと整備され、ギャラリーやコンサート会場として利用されているようです。その上なんと地下の教会ができていて、結婚式に使われるそうな。今や地域にとって重要な観光資源になっているようです。


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by O-noli | 2006-02-05 20:07 | 旅の空間

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