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オックスフォード広島屋
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堺筋本町から南東へ5分くらい、オックスフォード広島屋の本社屋があります。昭和2年創業、服飾雑貨卸業を営む会社です。

この建物が目にとまったのは2〜4階を覆うプロフィリット・グラスがきれいにおさまっていたからです。5階は道路斜線でセットバックしていて見上げで見ることはできません。

両脇のディテール、トップの処理、プロフィリット・グラス面だけ袖壁RCツラまで出してフラットに見せる処理。そして同一のファサード構成を別棟で繰り返すミニマルな手法。結構、見入ってしまいます。

会社の沿革から1969年ころの建築と思われます。この頃プロフィリット・グラスという素材は割と流行っていたようで時折見られます。

この素材、コの字断面のガラスを並べるように立てていくのですが、単純な板ガラスでないので留め付けの納まりがたいへん面倒なのです。並べ方もいろいろありますが、いずれにせよ躯体挙動時にガラスどうしが当たると割れるのでスペーサーをかませつつガラスどうし直接触れないように立てていかなくてはなりません。

どんな素材でもそうですがやはり端部は弱い。必要以上に小さく分けられたパーツはそれだけ弱点(端部)を多くもつことになる。その全てにおいて細心の注意をはらって施工すれば済む話ですがそうはなかなか。

この建物もそうですが、この頃に施工されてまだ残っている大面積のプロフィリット・グラスにはひびが多い。屋外など止水を気にしなくてもいいなら問題ないですが、内外を仕切る外壁に使うとなればシビアです。

そんななので流行は廃れます。でも90年代もおわりに近づきつつある頃、再び流行は巡り来ます。現代建築に見られるプロフィリット・グラスの多くはこの第2次ブームのものです。

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さて、オックスフォードのプロフィリット・グラスを見てみましょう。シングルの場合コの字をテレコにあわせていく並べ方が推奨されていますが、この建物はフランジを外向けに統一して並べています。人の手に触れる高さでないのでまだマシですが、結構スリリングな納まりです。

よく見られるのはフランジを部屋内側に向けて統一するか、ダブルで内外ともフランジが突き出るのを回避するかです。そうすると外観としてはコの字の角(大きくテーパーがとられている)どうしが接するかたちになるので、ガラスなのにやわらかな印象を与えます。

上述のようにオックスフォードのプロフィリット・グラスは面の外にフランジが突き出るかたちになっているので、ことのほかシャープな印象を与えます。う〜ん、カッコいい。だけど現実にやる根性はない。
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by O-noli | 2007-06-22 14:41 | 建築探訪

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