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大阪市交通局曾根崎変電所
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大阪市交通局曾根崎変電所(1936)大阪市北区西天満2丁目

以前から気にはなっていたのですが、先日まだ気力があるうちに通りがかることができたので観察してきました。これはまたいいものを発掘したと思っていたのに、検索してみると既に取り上げているサイトやブログが結構ありました。

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検索で収集した情報では市電・市営地下鉄の経営と電力供給事業を行っていた旧電気局時代に建てられた。とあります。設計者が不詳です。まだアール・デコのモチーフに後ろ髪ひかれながら、変電所という実用の建物ゆえストイックなモダニズムを追求しようとする意志が感じられます。また全体的に角を丸められた処理は分離派に通じる表現派的な意匠を思わせます。

押し殺した装飾の怨念が塀の門扉部に現れています。水平線を強調した(階ごとに庇を壁面全体に回された)直方体をずらして積んでいく様子は建物本体の頂部で行われた操作をなぞったものと思われます。

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壁面全体はモルタルでコテ痕がみえるくらい荒く塗りたくられていますが、櫛引を入れてエッジ部分だけきれいに押さえられています。よくコンクリートブロックの塀なんかで使われていた仕上げですね。これだけ建物全体でやられると爽快感があります。
そんな仕上げなのでコストを抑えて、コンクリートブロック造かとも思いましたが規模も大きいし、特有のクラックもいってないのでRC造ですね。

こちらのサイトに2000年3月当時のボロボロの写真があったので、それ以降に外壁が塗り替えられたものと思われます。「大阪人2003年5月号」にこの物件の記事があるので、興味のある方は当たってみてください。内部の様子など写真付きで詳しいです。
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by O-noli | 2006-12-02 22:30 | 建築探訪

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