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建築の表皮採集(3)
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豊雲記念館(設計:清家清)
外観で判断する限り陶を積み上げたものです。人ひとり通れるくらいのスペースをあけて、内側に構造躯体とサッシのラインがあります。よって躯体から独立した日よけのスクリーンとして設けられているものと思われます。
崖地の擁壁を兼ねた建て方をしているので、主な採光面はこのスクリーンのある東側となる。午前中、館内に透ける光が美しい。
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西宮神社 大練塀
版築と言われる技法でつくられた築地塀です。建築学用語辞典によると

版築 (ハンチク)
基壇や土塀の築造法の一つ.石灰を混ぜた粘土と砂の各層を交互に搗き固めて造る.


とあります。補足すると、塀の両側の板を建てて土を入れて突き固める。1層の高さは50〜100mmとし、板の高さまで土を突き固めたら、また板を継ぎ足す。この手順で構築することを指します。
各層の継ぎ目のラインや板の木目を見ることができます。
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JA大垣グリーンパーク(設計:永田・北野建築研究所)
土系が続きます(結構好きなもんで)。珪石土砂利入仕上げといいます。珪藻土だと思っていたら珪石土とありました。珪石土というのは知りませんでしたが、珪砂、珪石は主成分が石英からなるガラスや陶磁器の材料です。
なるほど言われてみれば珪藻土より目が細かくて、硬質な印象です(今度、どこかで珪藻土も採集してきます)。
大振りな砂利が入っています。目地はランダムな上、櫛引も軽く入ってます。こんな手の込んだことをできる人は誰かと思えば、やはり久住章氏の手になる。
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by O-noli | 2006-11-20 12:20 | texture

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