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東山小学校
先日、湊川隧道の見学に行った際その呑口のわきで円形校舎に出会いました。雑誌で見たのは大阪のものでしたが、神戸にもいくつか残っているらしいことは聞いていました。しかしこんなところで出会うとは。
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横連窓できれいな円筒型の立ち姿に思わず見とれてしまいました。雑誌(大阪人vol.59)を掘り返して見ると大阪の清風学園と大阪芸大短大部が載っていました。大阪の2件は各階中心に螺旋階段その周りに廊下と扇形の教室を配し、最上階が講堂なので屋根はドームになっています。
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東山小学校は真ん中の螺旋階段が屋上ペントハウスまで延び、屋上に出ることができるようです。円形校舎を創案、推進したのは建築家、坂本鹿名夫(1911-1987)とされています。廊下と階段を中心に集約してしまうので小さい面積で建てることができ経済的、合理的であるということで円形プランの特許も取得してとか。

円形校舎は文部省のRC造校舎標準設計をつくる過程で鬼子のように生まれたらしい。創案されたものの使い勝手や採光・通風など様々な問題点を指摘され、標準設計からはもちろん建築計画学からもつまはじきにされた。現在、あまり設計者の名が知られていないのはこの辺りの経緯が関係しているのではないでしょうか。
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それでも円形校舎は全国に多数建設され、100棟以上はつくられたとするのが通説のようです。この東山小学校で築48年ですが、大方が建て替えの時期にきていて、すでに多くが解体されているといいます。
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特異な建築家ですが、でも円形校舎を見ていると立面としてもきれいに構成されておりとてもモダンです。ネットで検索すると研究者もいるし、円形校舎ファンもいるようなのでいずれ話題になり、再評価されるかもしれませんね。
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by O-noli | 2006-10-24 09:54 | 建築探訪

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