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芸術一般に思うこと(2)
さて単純化していったアート(特に美術といわれるジャンルを主体に)がその後どうなるかといえば、一つの切り口でしか鑑賞できないので間が持たなくなります。端折って言えば最終的に新しい感性を開拓していくしか道がなくなります。

それほどに近代以降のイズムは以前に比べて驚くほど短命なものでした。消費社会、モード、情報社会、多様化する価値観といった社会状況の波は芸術にも少なからず影響を及ぼしてしまったということでしょうか。

芸術はそういった社会状況から距離をおいていてしかるべきですが、マーケットと無縁というわけにもいかないので。

アートは新しい芸術を求めていろんなものを取り込み始め、既成の彫刻・絵画・版画といったカテゴリーをどんどん逸脱していきます。パフォーマンス、音楽、空間などと融合していく。いわゆる芸術のボーダレス化、先手を打つのは常に美術家ですが一方的なものではなく、双方向から境界が溶けて曖昧になるような状況です。

そこで一つ大きな転換が起こります。それまでの完全に視覚優位の芸術だったところに時間が持ち込まれ、身体を介して聴覚や触覚に訴えかけられることになります。
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by O-noli | 2006-10-18 11:49 | thoughts

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