ブログトップ

東京女子大学のこと
近代日本で長期に渡って活躍した外国人建築家を挙げよ。と言われれば、ジョサイア・コンドル(1852-1920)、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1964)、アントニン・レーモンド(1888-1976)の3人の名を挙げることに異論を唱える人はないと思う。

各人それぞれの時と場所で功績を残すが、A.レーモンドは当時のアヴァンギャルド/モダニストであったがためリアルタイムで多大の影響を日本人建築家に与えた。

A.レーモンドは、フランク・ロイド・ライトの弟子として帝国ホテル建設の際に来日。その後日本にとどまり、レーモンド事務所をおこす。事務所からは前川國男、吉村順三など静かな巨匠を輩出している。

東京女子大学はそのレーモンドの日本での最初期の仕事にあたる。スタイルとしてはライトの影響から脱しきれず、祖国チェコの様式やチャペルではA.ペレのル・ランシーの教会の直截的な引用を試みたりしている。


そういったスタイルの混在はあるものの、統一された建築デザインとしての完成度は高く、優れたバランス感覚を見ることができる(実見してません。写真や資料から判断しました)。

建築史的な意義も高く、DOCOMOMO Japanの日本の近代建築100選にも選定されています。

そんな中知人にきいて知ったのですが、その東京女子大の東寮(旧寄宿舎)、13号館(旧体育館)を解体するとの発表があり「東京女子大学レーモンド建築 東寮・体育館を活かす会」がネット上で署名活動を行っています。
http://homepage2.nifty.com/twcu-raymond/

特に東寮(旧寄宿舎)については大学のアイデンティティにもなりうる建築なのに、安易なキャンパス計画との感がぬぐえません。
資料1:http://www.sainet.or.jp/~junkk/kakuti/toujyohoshi.htm
資料2:http://homepage2.nifty.com/twcu-raymond/reference/tantei_twcu.html

個人的に自分自身の目でひと目見てみたいとの勝手な思いもあり、微力ながら活かす会を応援するところであります。


今日、天神橋のDOCOMOMO展行こうと思ったら休館日だった。前後期に分かれているので早めに行っとかないとマズイ。
[PR]
by O-noli | 2006-10-03 20:54 | topics

当サイトに含まれる全ての画像・文章の無断転載・使用を禁じます。
Copyright (c)[factory]/ All rights reserved.