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坂出市人工土地
瀬戸大橋の四国側の付け根、香川県は坂出市。坂出駅から北へ少し歩くと巨大な構築物が目に入る。敷地面積12,714㎡に及ぶ再開発で生まれた人工地盤。
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坂出市人工土地(設計:大高正人)。地上6〜9mの高さにコンクリートの人工地盤をつくり、その上に140戸の住宅を載せる。地上部は店舗、駐車場、倉庫に利用されている。

1968年に第1期が竣工、1974年の第3期竣工で完成。設計は大高正人。メタボリストグループに名を連ねる建築家です。
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人工地盤上に載る住宅は4階建てまでの低層住宅で、そこは正に”第二の地上”です。スロープがあり車も上がってきていますが車道舗装はせず、普通に良好な住宅地の体をなしています。
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この坂出人工土地の建ち方に相当する類例は他にないと思います。摩尼殿の舞台のつくり方で述べた人工地盤と建物の関係と同じようなことがここでも言えます。建物が先か人工地盤が先か。

新宿西口から都庁にかけて、広い範囲に渡ってペデストリアンデッキがあります。これも第二の大地とも言えるもので、歩行者と車を分離するために設けられます。基本的には横断歩道橋のような独立の構造体ですが、部分的には建物の躯体に依存した箇所もあります。

つまり計画の考え方としては先に建物があって、それらを次から次へとつないでいって人工地盤を形成するようなものです。対して坂出は最初から建築するための土地を生み出すことを目的として、人工地盤が構想されています。だからこそ写真のような環境が実現できる。

今で言うところのSI(スケルトン・インフィル)住宅と似ていますが、この人工地盤は独立しているはずなので、1階の店舗や地盤上の住宅はそれぞれ建て替えできるように設計されていると思います。訪れた時少しさびれた印象を受けたので、それらを更新してうまく使いこなされる姿を見てみたい。
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by O-noli | 2006-09-25 12:39 | 建築探訪

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