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出雲/松江 建築旅(3)
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続いて大社文化プレイス(伊東豊雄,1999)へ。ホールと図書館の複合文化施設です。全体を見るとシャープでいい形なんですが、別の面から見ると少しボテッとしたプロポーションを見せてしまうところなんか師である菊竹さん譲りの愛嬌?
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この頃の伊東氏はどちらかというと部分部分における素材の使い方やスタイルで先端を行っていました。今もいわば素材(構造)やスタイルで先端を行っているのですが、今は何でしょう全体的といおうか、まあそうした傾向は世界的な潮流なのでその時その時の前衛ということなのかな。
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最近の作は見れていませんが、伊東氏の建築に好感がもてるのは部分部分の空間の印象を積み重ねることで建築の経験を構成できるからではないかと思っています。ちょっと言葉にしにくいのですが、全体で把握してしまうとおもしろくなくて、ぼやっとしたまま漫然と空間の展開を経験するのがとても好きです。

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そして出雲大社からこちらに向かう途中で見つけた一畑電鉄の出雲大社前駅駅舎(1930)は掘り出し物でした。とって返してしばし見学。
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この分離派っぽい意匠は山田か森田かとわくわくして帰って調べると作者不詳。近代建築総覧(総覧日本の建築の間違い)にも載っているらしく分離派の線はまずありえない。
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一畑電車は宍道湖の北岸、松江〜出雲を走るローカル私鉄です。開業時は出雲〜平田(現在はいずれも出雲市内)間を結んでいました。そして検索にひっかかったのが、一畑電車をかたどった「電車かまぼこ」

かまぼこが平田の名産であったため、一畑電車とのコラボレーションで生まれた商品だそうです。
これだーー。
駅舎のミョーな軒ラインはかまぼこ板の小口。屋根はかまぼこだー。...ちゃうか。

モチーフがなんであれ、破綻なくよくまとまったいいデザインだと思います。
by O-noli | 2007-04-20 00:16 | 旅の空間

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