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はしおき
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子どもが陶芸体験でお茶碗を作った時、あまりの土で作った箸置きです。
当時小3だったとのこと。

箸を置くと転がってしまい、箸置きとして使われることなくしまわれていました。

先日ふと思い出して、オブジェとして飾っておくことにしました。
子どもらしくてなかなかいいです。
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# by O-noli | 2015-10-19 13:19 | monologue
方丈庵
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先日、京都散策に出掛けたおり、下鴨神社に立ち寄りました。
糺の森にある下鴨神社の摂社、河合神社をのぞくと境内に方丈庵が復元されていました。

鴨長明がここの神官の次男として生まれたそうで、そんな縁からここに復元されたようです。
実際にどこで方丈庵を営んでいたのか、詳しくはわかりません。
立て看板によると、大原からほうぼう転々として日野に落ち着いたとのことです(方丈記に大原山、日野の外山という手がかりが出てきます)。

長明はひとつ所に留まるつもりは毛頭なかったので、組み立て容易、車2台で持ち運べるポータブルな庵を考案しました(方丈記の中で自ら説明している)。
それが一丈(約3m)四方の方丈庵です。

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さて下から順に見ていきましょう。本体用の礎石はおそらく9個、約1.5m間隔で配置し、この上に直接井桁状に組んだ土台を載せる。3mとばすのは無理でしょうから、おそらく半スパンで大引きが入っています。
通常は礎石の上に載るのは柱ですが、仕口の簡略化のためでしょうか直接土台ユニットを置きます。

土台の上に柱を建て梁を架けます。まず桁行方向に梁を載せ四隅と棟持柱の間に妻行方向の梁を架け、棟持柱の頂部間に棟木を架ける。これでフレームは完成。

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床は細部がよく見えず、ユニット化されているのかよくわかりませんでした。壁はパネル化されており、外部は竹皮の網代、内部は板貼り。開口部は引違いの板戸と吊り戸は蔀戸というよりはパネル板という感じですね。

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そして屋根ですが、屋根裏がユニット化されており垂木に相当する部分で分断されています。細長く目の粗いスノコのようなパーツを並べて、その上に桧皮を敷き詰めています。棟をおさえて竹を被せて屋根の出来上がり。

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あと破風(妻壁の梁と屋根の間の部分)は見たところユニット化されていないようですね。
南面して狭い外縁、内部西面に簡素な棚がしつらえてあり、外部東面に小庇を張り出しこの下で火を使っていたそうです。
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# by O-noli | 2015-05-07 15:32 | 旅の空間
西宮船坂ビエンナーレ2014
去年の10/19〜11/23に開催されていました。
備忘録がてら、気になったものをピックアップ。
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『clouds poem』レグラ・マリア・ミュレー
オランダの作家です。ベースは紙を撚り糸にして編み込んだもので、あとビーズやガラスが使われています。

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『虹色の竹』辻牧子
竹の表面にアクリル絵の具を何層にも塗り重ね、堆積した絵の具の層を彫刻刀で彫り上げてできています。

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『風景への観察』烏山秀直
風景の異化といったところでしょうか。僕の好みです。
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# by O-noli | 2015-01-25 19:02 | art
新宮晋 風のミュージアム
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夏に神戸市立小磯記念美術館に新宮晋の展覧会を見に行った折、三田にこんな彫刻公園ができているということを知りました。
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氏より県に寄贈された作品を設置するために整備されたそうです。
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風によってその姿が刻一刻と移ろいます。
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新宮さんといえば大阪出身なので、美術館のみならず街角や公共施設などに多く設置され大阪、兵庫では非常によく目にします。
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# by O-noli | 2014-12-31 15:16 | art
相対性理論
先月、アインシュタインの『物理学はいかに創られたか』という本を読みました。高校の時の夏休みの宿題で読んだ本ですが、何となく読み返し始めたら面白くて。当時、ちゃんと理解できていなかったことがよくわかりました。
内容はアインシュタインの相対性理論へと至る物理学の歴史と相対性理論以降、量子論の取っかかりまでを数式を用いずに言葉だけで理解できるように平易に書かれています。

量子論はアインシュタイン以降の発展が著しいですが、相対性理論を理解するには好適な本です。以下、その考え方の面白かったところをとりとめなく記します。

光速度不変の原理:互いに相対的に一様に動いている座標系において、光の速度は変わらない。

例えば、電車の中で列車の進行方向に(ともに等速度で)歩いている人Aがいるとすると、外からそれを見る人Bからは、電車の速度プラスAの歩く速さで移動するAが見えます。この時、AとBは異なる座標系にいるので、列車内でのAの速度とBが見る速度は異なることになります。しかし、光の速度は例えばそういった状況にあっても(速度が違いすぎるのでイメージがわきませんが)変わらないということです。

そして、光以外の何ものも光の速度まで達することができないことを前提とし、光の速度に近づけば近づくほど、時間が遅くなり又、距離が短くなる。理論上、光速に達したとき時間がゼロになる。

ニュートンの絶対時間、絶対空間の否定です。SFに出てくるワープの理論背景はこれですね。速度が大きくなるほど時がゆっくり進んだり、長さが縮んだりということですが、日常の世界では光の速度に比してごく小さな速度でしか移動できないのでその違いは無視できるということです。実際にGPSでは高速で移動するので、時間の補正を行っているんだそうです。

それまで絶対と考えられてきた空間尺度が速度によって変わるということなので、(x,y,z)の3次元で表されていた座標に時間の次元を加える必要が出てくる。(ct,x,y,z)、ここでcは光速を示し、時間を示すときの定数になる。これが4次元の世界、時空連続体ですが、ここでも速度が光速に比して十分遅いときは3次元で近似できるということでしょうか。

通常は加えられるエネルギーに比例する形で速度が増しますが、光速に近づけば、近づくほどそれをはるかに越える抵抗力を示します。それはエネルギーが質量を持っていることを意味します。太陽が輻射エネルギーを放出することで質量を失っていっていることも説明されます。

実体をもった物質が持つ質量というものはエネルギーにほかならないということは、エネルギーは場に偏在していて、物質というのは言い換えると局所的にエネルギーが集中した場であるということになります。これはSF映画なんかで見る瞬間移動装置の原理みたいなイメージがわきますね。

アインシュタインの相対性理論とは互いに相対的に動いている二つの座標系において、運動法則が不変であることを示すものです。それは古典物理学において3次元で出来事を捉え、古典的変換によりその不変であることを示すことができていたものを、4次元で捉え直しそれに相応しい新しい変換を加えることでその不変性を示したものです。

そうすることで、古典物理学で説明のつかなかった現象や異なる物理分野の理論間で齟齬をきたす現象を包括的に説明できて、それまでの物理学の前提である仮定された空間、慣性系というヴァーチャルな空間も前提としなくてもいいという画期的かつシンプルな理論なのです。

なので相対性理論によって、ニュートンや古典物理学は否定されたわけではなく、読み替え、書き換えの必要がでただけです。それらは一般相対性理論の特殊な極限の状態を示したもので、近似的に十分実用できるものなので今でも学校で教わるという次第です。

ちなみに特殊相対性理論(1905)は慣性系での相対性理論であり、一般相対性理論(1916)は加速運動をする系や重力場を含めて一般化したものに相当します。
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# by O-noli | 2014-03-27 09:14 | thoughts
どじょうど
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”どじょうど”というのだとか。どじょうやうなぎなどを捕まえるための仕掛けです。
以前に、妻有の仕事をお手伝いしたときにいただいたものです。
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歯ブラシでゴシゴシ水洗いして、乾かしてからニスを塗りました。
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基本となる材料は竹皮ですが、要所に竹を使って強度を持たせる。またそれが縞模様となって、デザイン的にも配慮されることに。編み目が美しい。特に胴から入り口に至る曲線がすごくて、ここは竹ひご状に細く切った竹と竹皮を使って繊細なRを作り出しています。
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# by O-noli | 2014-03-25 08:32 | art
都市軸のこと
前回に引き続き、軸のお話。

都市計画や都市を見据えた建築計画において、まず都市軸というものを設定し、そこを幹にして全て決めていく。今や特に珍しい手法でもないし、都市を読み解く上でも重要な概念となっている。

近代建築において、少なくとも日本において、都市軸を主役にして建築計画を初めて行ったのは丹下健三ではないか。広島平和記念公園では東西に走る平和大通りに直行する南北軸を、その軸が慰霊碑と原爆ドームを通るように設定し、それを根拠として平和記念資料館など建屋配置が決められ、公園も整備されている。
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さて、この南北軸がちょうど平和記念公園から南へ伸びる吉島通りに重なる。吉島通りはこの後緩くクランクするものの、同じ方角を保ったまま海へ向かい、広島市環境局中工場(設計:谷口建築設計研究所)へと達する。

広島市環境局中工場の中身はゴミ焼却プラントなので、まあほぼ建築計画なんてゆとりはなく、プラント配置によるボリュームが決まっていて、さて箱はどうしようか?といった類の建築です。
普通に建てれば、吉島通りの突き当りに海への見通しを塞ぐバカでかい衝立てができることになるのでしょう。
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ここで件の都市軸です。谷口さんは吉島通りのドン突きで衝立てに風穴を開けて、見通しを確保、パブリックに開放しました。この空間はプラント見学、環境局のPRに利用し、海岸まで通り抜けできるようになっています。
外観に関しては事実上、さほど見通しがきくわけではありませんが、圧迫感の低減にはかなり有効です。
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このボイドを計画し実現していく過程で、もちろん上記のような効果や利用を見込んで、アピールして市サイドを説得していたのでしょうが、おそらく平和記念公園からの都市軸を通すということは、その根拠として強力な説得力を持っていたのではないかと思われます。

相手が公人であることもありますが、都市軸という言葉が極めて概念的なものでありながら、強い力を持ちうるということです。
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# by O-noli | 2012-09-05 11:08 | 建築探訪

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